ネットショップ運営で必要となる記帳とは
日々の取引の内容、お金の流れを把握することは、ネットショップに限らず、どのような事業活動においても重要です。
しっかりと自社の取引やお金の流れを把握するのに必要な作業が、記帳(帳簿付け)となります。
ここでは、まず「そもそも、記帳とは何なのか」といった基本から説明していきます。
記帳とは取引の記録
下図は、事業活動で取引が発生した後、記帳から確定申告書の作成までの流れをプロセスとして表したものです。
ネットショップ事業では、取扱商品の仕入れやECモール出店のための代理店契約や広報費用など、様々な取引が発生します。そして取引が発生した都度、取引相手先から、その取引に関係する請求書や領収書を受け取ることになります。
これらの請求書や領収書は、「証憑(しょうひょう)」と呼ばれ、記帳や会計処理を行う上での基礎資料となります。
【証憑の例(領収書)】
そして、請求書や領収書等の証憑を元に、帳簿に日々の取引内容を記入していくことを「記帳」といいます。帳簿に記録することを意味する記帳と言っても、実際には会計ソフトへの入力作業となるかと思います。
そして、記帳した内容を月次単位など、一定期間で集計したものを「試算表」と呼びます。
試算表は、対象月の数字を前月と比較し、経営状況や業績の途中経過を確認する資料となります。
そして毎月作成する試算表を一年間の期間に集計した上で、その年の最後に行う決算処理をして調整しまとめあげたものが「決算書」となります。
最後に、この決算書をもとに、税金を計算したものが「確定申告書」になります。毎年、決算書・確定申告書を税務署に提出します。確定申告については、「EC事業者のための確定申告の基礎知識」もご覧ください。