帳簿の作成方法とは
青色申告では、複式簿記による帳簿作成が必要となります。
帳簿作成は、仕訳帳や総勘定元帳など、様々な帳票の作成が必要となり、手作業で行うと多大な時間と労力がかかります。
パソコン本体に付属している表計算ソフト(Excel等)を活用することも考えられますが、数値参照、書式設定が意外に面倒であり、自動計算や自動入力を行う数式設定のミスも起こりがちです。
また、ネットショップ事業では取扱い商品が多数で、入出金のやり取りも複雑になるため、表計算ソフトでは近い将来、限界を感じることになるでしょう。
このため、出費を伴いますが、専用の会計ソフトを導入する方が、専門知識がそれほどなくても効率的・効果的に経理業務を行うことができ、コスパが高くお勧めします。
やはりクラウド会計がおすすめできる理由
会計ソフトも多くのメーカーから様々な種類のものが販売されていますが、ネットショップ事業を行うのであれば、クラウド会計ソフトをお勧めします。
クラウド会計ソフトとは、インターネット環境で会計処理が行えるサービスで、月額または年額の使用料を支払って利用します。
従前までは、自分のパソコンに、購入したソフトウェアをインストールして利用することが主流でした。
最近ではインターネットの普及や技術革新により、クラウド会計ソフトが急速に普及しつつあります。
クラウド会計ソフトの具体的な特徴は次のように整理できます。
【クラウド会計の特徴】
メリット | デメリット |
〇複数端末(パソコン、スマホ、タブレット等)からアクセス可能
〇税制改正の対応など、自動でバージョンアップしてくれる。 〇複数人で共同利用が可能
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▲インターネットに接続しないと利用できない
▲従来型のソフトウェアに比べ、処理が遅く感じられることがある ▲カスタマイズしづらい
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ネットショップ事業者の方であれば、インターネット環境を常時使用されていることが多いでしょう。
また、将来のビジネス拡大に伴う取扱商品数の増大や取引先の拡大などを考えると、開業後、初めからクラウド会計ソフトを利用して経理業務を行っておくことが賢明でしょう。
なぜなら、会計ソフトの乗り換えは、データ移行や各種設定、操作の習得を伴い、手間ひまがかかるためです。