株式会社の設立手続き
EC、ネットショップを事業として行う会社を立ち上げようと考えた場合、会社設立手続きをしっかりと理解しておく必要があります。
株式会社の手続きの概略は、一般的に下図の通りの流れとなります。
EC法人を設立してみようと決断した後、重要事項の決定、定款作成・認証、出資金の払込み、登記申請等、いくつかの手続きを経て、法人設立が完了し、事業開始となります。
いきなり、法人で事業を開始できるわけではないので注意しておきましょう。
次からは、法人設立手続きについて、具体的な定款作成の手続きを説明していきます。
定款作成とは
まず、新たに法人を設立する場合、はじめに重要事項を決定して定款を作成します。
定款とは、「会社の憲法」と呼ばれるほど、大変重要な書類であり、会社の規定をまとめた基本的なルールブックとなります。
定款には、新たに設立する法人に関する重要な内容、例えば事業目的、所在地、機関構成、事業年度などが記載されることになります。
ネットショップ事業の他、やりたい事業があれば、こちらの定款に記載しておくことは必要でしょう。
なお、株式会社の場合には、この定款を作成した後、公証役場で認証を受ける必要があります。
ただし、後述の「法人種類の選択」で説明する合同会社という法人形態では公証役場の認証は不要です。
株式会社を設立する場合の重要事項としては次のような項目が挙げられます。
- 会社名(商号)
- 事業目的
- 本店の所在地
- 発行可能株式総数
- 事業年度
- 資本金の額
- 一株あたりの金額
- 株主(出資者)
- 取締役
- 取締役の任期 など
どれも基本的かつ重要な内容となるので十分に時間をかけて検討しましょう。